国立バクテリア研究所 State Bacteriological Labratory 1933-37

1933年に行われた指名コンペの受賞作であり、ストックホルム郊外ソルナの広大な敷地に、10棟以上が建ち並ぶ施設群である。その主要施設である本館は、黄土色のレンガ仕上げによる比較的地味な味つけの外観であるが、内部は3層吹抜けのアトリウムを軸に、清廉な近代建築の表現がとられている。優美な弧を描くらせん階段や、隅々まで手を抜かないディテール処理など、特にインテリアにおいてデザイン密度が高められ、直後の《イェーテボリ裁判所増築》の布石になったといえよう。