夏の家 E.G.Asplund´s Summer House 1936-37

ストックホルムの都心から離れた、静かな入り江に面したアスプルンド自身の休日の家である。最初のスケッチに伝統的な農家を描いたアスプルンドは、その素朴なたたずまいを大切にしながら、白いモダンな住宅へとスケッチを導いていった。敷地の自然な傾斜を生かして4つの床レベルを設定し、高さ方向にも変化に富む空間としている。農家のイメージを意識して、外部も内部もあえてラフに仕上げているが、さりげないディテールに名人の技が隠されている。伝統建築の味わいを生かしながら、大切なものを肩ひじ張らずに追求した《夏の家》は、アスプルンドの建築観の縮図である。