森の火葬場・森の墓地 Woodland Cemeterium / Woodland Cemetery 1935-40

大礼拝堂と2つの小礼拝堂、事務所と地下の火葬場などが用意されている。葬儀が多い日も遺族が顔を合わさないよう、待合室から礼拝堂への動線は一方向へ処理される。葬儀の最後に祭壇で故人にお別れすると、棺はリフトで地下の火葬場へと降ろされる。あくまでも合理的でありながら、遺族の感情に配慮した計画が見事である。大礼拝堂の室内は、参列者の注意が葬儀の間ずっと棺に集中するよう、劇場の設計手法が援用されている。建物は表と裏で、用途やデザイン表現がはっきりと使い分けられている。裏側は主に職員の執務空間に当てられ、表より一層分低い敷地の高低差を巧みに利用して、葬儀の気配を排除した明るい日常的な職場環境を確保している。