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8 月 08 2007

マツダのデザイン部門、インタビュー

一昨日、「CAD&CGマガジン」の企画で、マツダ・デザイン部門へのインタビューのため、広島に行ってきた。以下、お話を聞いた感想など。

・前田育男さん(RX-8、DEMIOのデザイナー)
「RX-8」のデザインは、基本コンセプト以外はデザイン的な制約がかなりフリーだったようで、「自分が乗りたい車をデザインした」とのこと。一方、「DEMIO」は、その正反対で、量産型の売れる車を作るため、コスト・性能等、多くの制約の中でデザインされたようだ。人の手による「味わい」を、どう「デジタルデザイン」に取り込むかが課題とのこと。

・川内正行さん(MDI-MPDS企画推進部、主幹)
開発・設計から製作に至るまで、一貫して3Dデジタルデータを活用し効果を上げているとのこと。特に興味深かったのは、「ヴァーチャル・テスティング」の話。膨大なデータ収集の上で、車の性能解析をヴァーチャルにテストできるシステムだ。「ノウハウの塊ですよ。」との話だったが、これくらいの精度で、建築の環境シミュレーションが可能なら、どれだけ役に立つかと思わされた。

・徳重修さん(デザイン本部、デジタルデザイン・グループ、マネージャー)
A-Classサーフェスのお話が面白かった。A-Classサーフェスとは、ドアやフェンダーなど、車の外観を決める高精度の「意匠面」のこと。3Dデータの活用で曲面パッチの精度が向上し、デジタルモックアップなどでクレイモデル製作コストの削減につながっているという。アメリカでは3Dプリンタで、バンバン建築模型を出力しているが、日本はプロダクト・デザインほど、まだ利用されていない。

・三好弘高さん(生産企画部、主幹)
3Dモデルを活用して、サイクルタイムや干渉チェック、溶接・塗装・プレス・搬入などの各工程を、事前検証することで、生産ラインの効率化を図っているという。建築でも、施工の上で、もう少し効率化が図られれば。

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インタビューの日は、ちょうど広島に原爆が投下された日だった。慰霊行事が催されていたので、少しだけ立ち寄った。

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